スマホと電磁波の関係は?健康への影響まとめ
普段なにげなく使っているスマートフォン。
通話やメールにラインにSNSに、ゲームにアプリなど、とても便利ですね。
画面から発せられるブルーライトが良くないということで、ブルールトカットのフィルムや眼鏡が人気がありますが、身体によくないのは果たしてブルーライトだけでしょうか?
スマートフォンで通話していると熱くなる
スマホで通話をする時には、どうされているでしょうか。
スマホを持って耳に当てて通話。
スピーカーにして、スマホから離れて通話。
ハンズフリーで通話。
など、通話の仕方もいろいろとあります。
このうち、スマホを耳に当てて通話するという、家で使用する電話機の受話器のように使う場合に、長時間通話していると、スマホに近い耳が熱くなってきたことはありませんか?
これは、スマホ自体が発熱することと、電波が関係しているんです。
スマホが熱くなる現象
通話が終わってみたら、スマホが熱くなっていたということがありますよね。
または、スマホを触っていない充電の時や、アプリを起動させているだけで熱くなってくると思います。
これは故障ではないんです。
スマホを動かしているときには、電池やCPUとよばれる集積回路、カメラユニットなどが発熱します。
42度~43度まで高温になることもあり、そうなると触るだけで熱いと感じる温度ですよね。
これを手でもって通話なんて、したくないものです。
ちなみに、高温になりすぎないようにセーフティ機能がありますので、安心して使用することができますね。
電波について
スマホに代表される通信機器はすべて電波を使用して通信を行っています。
ちなみに、電波は電磁波の一種で、1THz以下のものを電波といいます。
これは総務省のホームページにある電磁波分類の図です。
電磁波の強さは、周波数の数値によって表されています。
紫外線などの明らかに人体に悪影響のある周波数がとても高いことが分かりますが、では携帯電話、スマホはどうなのか。
スマートフォンで使用される周波数は高くても3GHzですので、その上に位置する衛星放送や無線LAN、ETCなどよりも弱いということが分かりますね。
ただし、通話する場合には耳元に電磁波の発生源が密着するわけですから、その影響も気になるところです。
研究発表によれば、周波数による人体への影響があるという確証は得られていない、としていますが、熱作用と刺激作用はあるとしています。
刺激作用:強い電波を浴びることで、電流が流れてビリビリ、チクチク感じる作用。
熱作用:きわめて強い電波を浴びると、体温が上がります。(電子レンジはこの作用)
ちなみに、このページでは、健康被害については、現在のところ熱作用による影響以外に根拠を示すことのできる影響は見つかっていない、と記述があります。
現在も各国で研究が進められており、発表によっては、脳のリスクがあるとか、赤ちゃんへの影響、発がんリスクなどの恐ろしい結果を示すレポートも存在するようです。
このあたりの不安に思うことも、WHOを中心に電波と健康について研究が行われていて、携帯電話を販売するにも基準を満たしていないと販売ができないことになっています。
「電波防護指針」
http://www.tele.soumu.go.jp/resource/j/material/dwn/guide38.pdf
まとめ
いろいろなレポートと情報が入り混じっている、電波と健康への影響についての議論。
実際のところ、問題ないとする研究結果が主流ですし、データと根拠から考えてみても、やはり今のところ明確に健康に悪影響があると示す根拠はないように思われます。
ただし、スマホやテレビ、パソコンなどから出るブルーライトによる影響というのは無視することができないもので、交感神経を活発にしてしまい睡眠に影響が出ることは間違いありません。
健康への影響を考えるのであれば、電磁波よりもブルーライトの方を対策することを考えた方がよさそうですね。
ちなみに
今お使いのスマホには4Gと表示があるかもしれませんが、これは4GHzを表しているものではなく、第4世代の通信規格を表しています。
英語の「Generation:世代」のGのことですね。
NTT東日本 | 3G・4G・LTEが分からない!:いろいろあるモバイル通信の規格 | フレッツ光