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今、流行りの「卒婚」とは?

日本においては、長い間、離婚するということにマイナスイメージがついて回っていましたね。

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それが最近では、バツ1、バツ2なんていう人も珍しくなくなってきていますし、そもそも離婚率は上がり続けていますよね。

さらに熟年離婚やら、若年離婚やら、離婚に関する言葉、カタチも新たに出てきています。

その中で最近話題なのが「卒婚」です。

最近のニュースでも、加山雄三さんや清水アキラさんなどの芸能人の卒婚について取り上げられた事で話題になりました。

 

卒婚とは?

定義

結婚という形を維持しながらも、夫と妻が互いに干渉せず、それぞれの人生を自由に歩んでいくという夫婦関係

卒婚(そつこん)とは - コトバンク

婚姻関係を維持しつつ、お互い自由に生活する。ということですね。

籍を抜かないというところが、離婚と大きく異なるところですが、だからといって、夫婦が険悪な状態でもないので家庭内別居とも違う。

夫と妻という立場でありながら、夫の役割からも解放され、妻という役割からも解放される

夫婦でいながらも、お互い人として対等な関係でいるため、相手を縛らず、なにも強要せず、無理せず、想い合う、そんな新しい結婚のカタチともいえるのが、この卒婚の概念といえます。

 

離婚率について

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元は、2004年3月出版の杉山由美子(著)「卒論のススメ」で生み出された造語。

結構古いんですね。

現在2018年ですから、約14年前。。。

このころから夫婦の形やその概念というのは変わり始めていたということでしょうか。

ちなみに、不倫をテーマにして大ヒットしたこちらも、2004年1月出版です。

なにか因果のようなものを感じます。

 

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さて、ここで実際の日本の離婚率を見ていきましょう。

離婚の年次推移

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厚生労働省:平成21年度「離婚に関する統計」の概況:離婚の年次推移

2004年の離婚率は、2.15(人口千対)となっています。

上がり続けた結果、2004年あたりがピークとなっていて、実際はこの後徐々に下がり続けて2017年では1.70という数値にまで落ちています。

人口の減少もありますので一概に言えませんが、1963年の離婚率は0.73、結構上がり始めている1980年でも1.22という数値ですので、やはり離婚率は高いまま維持されている、と考えられます。

 

卒婚はまさに2004年に生み出された言葉ですので、いかにその年に夫婦関係というものに焦点が当たっていたか、新たな考え方が必要とされていたかということが窺えます。

急激に離婚する夫婦が増えてきて、なにかおかしい、このままだと大変だ、そういう意識がなされていたのでしょうね。

 

 

卒婚の未来

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離婚に対する考え方が柔軟になってきている昨今ではありますが、離婚歴の有無というのはその人自身の人生にも少なからず影響を与えるものですし、世間の目、社会の目も100%寛容とは言い切れないのが現状です。

しかし、女性の社会進出が叫ばれ、法整備も進む中で、夫婦が対等の関係であろうとするのは自然な流れで、その場合には昔ながらの価値観を抱えたまま夫婦生活を送るよりも、新しい価値観を取り入れることは当然といえるかもしれません。

2014年に出版された「卒婚のススメ」では、そんな卒婚の形を実践している6組のストーリーです。

 

老後の不安という面では、下流老人貧困高齢者、などと言われ現在も多くの方が抱えている問題で、少子高齢化の影響が今後さらに顕著になってくれば、今の若者が高齢者になるころにはきっとさらなる苦難が待ち受けていると思われます。

その時こそ、夫婦の絆というものが絶対に必要となってきます。

夫婦のありかた、その関係性も時代とともに変化し、私たちの意識も変化させざるを得ないというところまで来ているのではないでしょうか。

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結婚というカタチを卒業して、夫婦で新たな関係を築いていく

 

こうした取り組みをされる夫婦はきっと今後増えていき、新たな幸せのカタチを模索する時代がもうすぐそこまで来ていると考えます。

関係修復不可能となった夫婦の取る選択肢は今まで、離婚、別居、家庭内別居、仮面夫婦、はたまたDVだったかもしれません。

そうした不幸な結果に至る前に、互いの存在を見直して、認めるための新たな見方を、提案するものであると思います。

 

まとめ

人の数だけ夫婦の関係というものは存在します。

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夫婦というものはこういうものだ、こうあるべきものだ、という固定概念と常識というものは、見えずとも確かに存在していたと思います。

それが、結果として、不幸を招いてしまった場合もあるのではないでしょうか。

夫婦ってなんだっけ?

私は相手のことをどう思っているのか、相手は自分のことをどう思っているのか。

自分はなにをしてあげられるのか、相手は今までなにをしてくれていたのか。

この関係はなんなのか。

そう思い至ったときに、卒婚、という選択肢を考えてみてるのもいいかもしれませんね。