#metoo運動から見るハラスメントに潜む問題と対策
「#metoo」時代がまさに到来している今、ハラスメントは大きな問題ですよね。
ツイッターなどのSNSで声を上げやすくなったことが大きな要因でしょうか。
はたまた、弱者と言われていた立場の人たちが力をつけてきたことによる影響なのか。
弱者が虐げられるような間違った社会からの脱却が今そこで起こっていることを強く感じます。
そうしたハラスメントに潜む現代社会の問題と、その対策について考えていきたいと思います。
目次
なぜハラスメントが起こるのか
きっと誰しもが、身近なところ様々なハラスメントが起こっているのを見てきたと思います。
セクハラやパワハラというものは、会社という組織で働いていれば非常に気を付けなければいけないもんだいなのですが、ハラスメントという概念に希薄な人というのも中にはいるもので、そうした人はいまだに悪気のないハラスメントを行うことがあります。
学校生活の中でも、クラスでのいじめであったり、教師から受けるハラスメントなども問題です。教師側にしても、理不尽なことを言ってくるモンスターペアレントに悩まされるというケースもありますね。
また逆に、ハラスメントをしないようにしないといけない、と強く思いすぎると今度は相手と向き合うどころか、話すことも、さらには同じ空間にいることさえも避けようとしてしまいます。
これでは、ハラスメントどころか、社会生活を営む上でお互いにとってマイナス要素でしかありませんよね。
ただ、このハラスメントと同時に考えなければいけないと思うのが、不平等が与える影響だと思うです。
パワハラについて考えてみたときに、その名の通りハラスメントを行う人と被害を受ける側の人がいますよね。
上の立場の人間が、その立場を利用して抵抗することができない下の人間をいじめる。
その時の立場というものが、平等ではなく一方に傾いてることから生まれるハラスメントですね。
セクハラについては、男性から女性に対して行われるのが一般的で、力で劣る女性を一方的に虐げる男性という、明らかな力の不平等から生まれます。
そのほかにも、マタニティハラスメントや、ジェンダーハラスメントなど、全体で35パターンのハラスメントがあると言われています。
いずれのハラスメントにも言えるのは、意図的であるかどうかに関わらず、それによって傷つく人がいる行為を指しています。
よほど意地の悪い人でない限り、意図的に誰かを傷つけてやろうなどという人はいないと思いますが、それでもなにかの拍子で、その時の虫の居所が悪かったりした時などに、つい弱い人に当たってしまったりすることもあるかもしれません。
これだけハラスメントの種類があれば、誰かを傷つけたときに何かしらのハラスメントに該当してしまい、問題となる可能性もありますので、私たちがすべきことはまずどんなハラスメントがあるのかということを、正しく認識することではないでしょうか。
また、他人からなにか攻撃を受けてしまうような時にも、それが理不尽なものであったりハラスメントだと思うのなら、それを相手につきつけることで身を守ることもできる世の中になってきています。
上司に理不尽な命令をされたときに、パワハラだと主張したときに、ひるまない人はいないでしょう。
男性が女性の容姿について傷つけるようなことを言ったのなら、きっぱりとセクハラだとつきつけることで制止するこができるはずです。
大事なことは、ハラスメントになることを恐れてお互いが干渉しないようにすることではないはずです。
こういうふるまいが、相手を傷つけるものだということを認識することで、より人間関係をスムーズに運ぶことができるではないでしょうか。
上司は部下に対しての態度として、頭ごなしにしかりつけたり、無茶な要求をしたりすれば、仕事は進まないですし部下の能力も伸びないことになり会社にとっての損害となりますね。
逆にそれがハラスメントだと認識すれば、部下の指導の仕方というものもおのずと変わってきます。
相手を尊重して、能力を伸ばすためにはどうしたらよいかということを考えるきっかけとなるはずです。
また男性が、腕力で劣る女性に対して、護ること、優しく接するべきだということを意識することにもつながります。
対策
相手を尊重すること
ハラスメントの問題に限ったことではないのですが、相手を尊重することを忘れてはならないのだと思います。
人は他人には興味がなく、自分を大事にして、他人からも大事にされることを望む生き物です。
ですが、それでも私たちが生きているのは他社との共存で成り立っている大きな社会の一員であるということも事実です。
地球や国という大きな社会もありますし、家族間の小さな社会もありますが、相手が誰であれ、まずその人の人格を尊重することが、自分自身が社会の一員であるための資格ではないかと思います。
上司は部下を、部下は上司を尊重すべきですし、
男性は女性を、女性は男性を尊重すべきですし、
人々は妊婦さんや子連れの親を、妊婦さんや子連れの親もその周囲の人々を尊重することを忘れないべきですし、
親は子を、子は親を尊重すべきですね。
力関係がどちらかに傾いていたとしても、本来人としては平等であるべきですから、強いとか弱いとか、立場が上か下かというとは関係がないはずです。
相手が自分を尊重してくれていると感じたときに、その人を攻撃しようとする人はいないのではないでしょうか。
それでも攻撃してくような場合には正々堂々と、ハラスメントだと示してやればよいのです。
意図的でないハラスメント
意図的でないハラスメントの場合には少しやっかいですね。
攻撃する意思の全くない場合の対処法というのはあまりなく、その行為が嫌なんだという意思をこちらから発信する必要があります。
相手がそれを受け入れるなら良いですし、それでも分からないようであれば、無理にその人と付き合うこともないでしょう。
ハラスメントを受容してしまう方の問題というのもありますので、そうなってしまっては結局双方にとってなんの利益もないということになってしまいます。
そうなる前に、相手が気付いていないのであれば、嫌なものは嫌だと言う、勇気を持つことも必要でしょう。
まとめ
人と人とのつながりで成り立つ社会の一員である以上、対人問題は避けて通れませんね。
その中で、他人を尊重することと、自分の意思をはっきり伝える勇気を持つことが、これからの時代に必ず必要になってくると思います。
ハラスメントの被害者にはなりたくないですし、加害者になりたいという人もいないはずです。
なにが人を傷つけるのか、どういった行為に傷つく人がいるのか、今一度見直してみるのにちょうどいいタイミングが来ているのではないでしょうか。