お酒は健康に悪い?体への影響とイスラム的見解
お酒を飲むのは好きですか?
おいしいお酒を飲んだり、恋人とのデートでおしゃれなバーでカクテル飲んだり、仲間と居酒屋でバカ騒ぎしたり、取引先の接待でお酒を飲んだり、なにかとお酒を飲む機会が多いですよね。
これからは忘年会のシーズンですので、さらに飲む機会が増える人も多いのではないでしょうか。
先日、勝谷誠彦さんがアルコール性肝炎で57歳で亡くなったニュースはまだ耳に新しいと思います。
そのほかにも、少し検索するだけで出てくるアルコールにまつわる芸能人のニュースは数知れません。
健康にまつわるものから、泥酔の末に大失敗をやらかして売れっ子の最中に芸能界を去った人たち、長期療養を余儀なくされる人など。
あったな~、バカだよな~!
なんて他人事なのでそんな風に思えますが、対岸の火事として見ていられるうちはまだいいのですが、例えば飲酒運転の車が自分に向かって突っ込んできたらたまったもんじゃありませんし、そこまでいかなても、酔っ払いに絡まれて面倒くさい思いをすることもありますよね。
適切な飲酒量
お酒に強い人、弱い人というのはありますが、一般的な日本人の適切な飲酒量というものが設定されていて、1日に純アルコールで20gだそうです。
これは、ビールだと中ビン1ビン、日本酒だと1合、チューハイだと350ml1缶に相当します。
これだけで終わる飲み会は見たことがありませんね。
また諸外国の1日のアルコール許容量を見てみましょう。
国 | 基準飲酒量(g) | 1日許容量(g) | |
---|---|---|---|
男性 | 女性 | ||
オーストラリア | 10 | 40 | 20 |
オーストリア | 10 | 30 | 20 |
カナダ | 13.5 | 13.5 | 13.5 |
デンマーク | 12 | 36 | 27 |
ニュージーランド | 10 | 30 | 20 |
英国 | 8 | 24-32 | 16-24 |
米国 | 14 | 28 | 14 |
日本人の許容量が20gとすると、各国カナダ以外はみんな高いですね。
日本人のお酒の弱さがうかがえるところですね。
健康被害
また、アルコールによる健康被害にどういうものがあるのか、見ていきましょう。
- 急性アルコール中毒
- 肝臓病
- 膵臓病
- 循環器系疾患
- メタボ
- うつ、自殺
- 認知症
- ガン
- 歯科疾患
- 消化管への影響
- アルコール性肝炎
- 痛風
- 糖尿病
- 高脂血症
- 胎児性アルコール症候群
身近に大酒飲みの人がいる人であれば、確かになとうなずけるのではないでしょうか。
これだけの健康被害を引き起こす原因になるのかと思うと、怖い、の一言です。
酔っ払いの被害
健康被害が起こるのは、主に自分自身への影響ですが、お酒のなにより怖いところは他人に迷惑をかけるところですね。
酔っぱらって泥酔して、道で寝転んだり、というくらいならまだ被害は少ないですが、飲酒運転による交通事故、人身事故など起こしたときには、被害者の人生を終わらせることにもなりますし、加害者である自分の人生までまさに一辺してしまいます。
また、軽度の酔っ払いならいいのかというと、まったくそんなこともなく、シラフの人間から見るとやはり言動がおかしかったり、異常に声が大きかったりします。
普段はそんな人じゃないのに、というレベルのことを平気でしでかします。
お酒がたくさん飲めることを、酒に強い、などと言ってポジティブに捉えがちですが、たくさんお酒を飲むことができるということに、どんな価値があるのでしょうか。
イスラムとお酒
ここで、イスラム教とお酒の関係を少しだけご紹介します。
イスラム教では、お酒は禁止されています。
なぜかというと、道徳上の、私たち自身に対する務めがあるからです。
自身が健康を維持することを務めであるとして、体に有害なアルコールを含む飲み物や、薬物を禁じて、健康に害を及ぼすあるゆるものを避けなさい、と命じられています。
肉体に関する務めとして、バランスのとれた食生活を送ること、しっかり運動して健康を維持すること、清潔さに注意を払うこと、を教えられます。
かなり健康に関して気を使っている宗教なんですね。
イスラム教に関してもう少し知りたい方はこちら。
イスラム教徒になったら生活はどう変わった? - nekochuu.tokyo
まとめ
気のおける仲間と飲むお酒は楽しいものですよね。
時には我を忘れてバカ騒ぎしたいですし、嫌なことがあったらお酒を飲んで忘れてしまいたい。
そんな風に、様々な場面でお酒は身近な存在として私たちと生活を共にしてきました。
生活の中に溶け込んでいるお酒だからこそ、そのお酒との付き合いかたというのをしっかりと考えなければいけないのだと思います。
正しく付き合えば、怖いものではありませんが、一歩間違えると取り返しのつかないことにもなりかねません。
繰り返しになりますが、適切な量はビール中ビンなら1ビンだけ。
チュウハイなら350mlで1缶だけです。
普段の自分がお酒を飲みすぎていないか、チェックしてみてはいかがでしょうか。