求む!カメラを止めるな!がここまで大ヒットした理由
カメラを止めるな!
Amazonプライムビデオに登場したので、やっと観ることができました!
やった!
彼女と一緒に観ましたので、まずその感想から。
「……なんじゃそれ。
全っっ然面白くないじゃん!
なにが面白いの!?
日本人が面白いっていうの、全然理解できない!」
とのことです。
厳しいですねー。
ちなみに、これは外国人目線です。
私のまわりでも観ている人がたくさんいて、結構おすすめされてたんですよね。
面白いから絶対に観た方がいいよ!てな感じで。
観たいけど、どうしようかなあと足踏みしているうちに忘れかけ、そこからのプライムビデオに登場。
……
目次
以下ネタバレ。観てない方は観てから先に進んでくださいね。
本編について、構成がしっかりしてるよね
この作品、三部構成ですよね。
まず1回、カメラを止めないで回した作品を観客に見せる。
そのあと、メイキングにうつって、最後にネタバレをしながらもう一度作品を見せる。
- 作品を見せる
- メイキング魅せる
- もう一度ネタバレしながら作品を見せる
最初に観たときに、いくつか違和感を感じる人は感じるのですけれど、そのネタバレを最後にしてくれるのでスッキリするわけです。
なんとなく舞台裏を見ている印象で、関係者になったかのような錯覚があってそこらへんもワクワクさせてくれます。
初見の感想
なんの予備知識もなく、映画に詳しいわけでもなく、初見の感想としては、ちょっとクスっと笑える場面がいくつかある、バラエティ映画だったなというものです。
構成として、映画の舞台裏を舞台にするという点は新しかったのかなと思いますが、以前にもCMを製作する舞台裏を描いたドタバタ劇のような映画があったような気がします。
とすると、キャラクターが特別に際立った映画かというとそんなこともないような気がします。
特別に伝えたい主張があったのかとも考えますが、それも特には感じられませんでした。
観終わった後に思ったのは、なぜここまでこの映画がヒットしたのか?!ということでした。
キャラクターが際立っているわけでもない、特別な主張があるわけでもない、ストーリーが秀逸というわけでもない。
低予算映画というふれこみを聞いてはいましたが、それを覆すようなすごいクオリティだ!とも、とても言えないですよね。
出てくるイケメン設定キャラもそこまでイケメンでもなければ、ヒロインキャラもそこまでかわいいわけではない。
最初にノーカットの約30分ほどの作品が流れますが、これがいろいろな疑問点を残しながらテンポ悪く、役者の演技もどこかぎこちない。ふたを開けてみれば、そういう設定でやってたのか!あの時の疑問はそういうことだったのか!ということになるのですけれど、30分超その作品を見せられるのは、ちょっとだるい。
実はこれは映画を作るための演技でした!のネタバレの後の演技も、なんだかいかにもな演技に見えてしまうような流れだったように感じます。
と、いろいろと不満を欠きましたが、この映画はやはり高評価のロングヒットを飛ばしているわけです。
一体なにがそこまでこの映画の人気を押し上げたのか!?
人気の理由を考えてみる
性格が悪い(という設定)ヒロインとイケメンに対して、アドリブということで思いをぶちまけるシーンなんかは特に好きな場面です。
監督に対して偉そうにふるまってた女優気取りの子がこっぴどくやられるシーンはスカッとしますよね。
またこの作品でキャラクター的に際立っていたのが、監督と酔っ払い男の二人だったと思いますけれど、この二人の演技が特に面白かったなと思います。
ゾンビ役で出なければいけないのに、酒を飲んで泥酔状態、げろ吐きNGだと言われていたのに本物のゲロをぶちまける様は笑いを誘うのに十分です。
ゾンビにしては、へんてこな動きをしていたのは、結局酔っぱらってたからかいお前!と突っ込みたくなるような変な動き、理解しながら見るとやっぱり面白いなと思います。
細かな点で面白いなと思う点は、そんな風にいくつかあるのですが、やはりそれを考慮してみても、この作品がそこまで押しも押されぬ今年の顔のような大ヒットとなっている理由にはつながってきません。
一体の映画が大ヒットした理由はなんなのか!?
家でテレビで見たからその面白さが伝わってこないのでしょうか!?
映画館であれば、人目を気にして「笑ってはいけない」状態になるからこそ、面白さが増すのでしょうか。
まとめ
期待値が高かったからこそ、ハードルがとても高かったことは認めますので、決してこの作品を批判するつもりは全くないということを最後に記しておきたいと思います。
なにも知らずにみたとしたら、ははっ!面白い映画だな!と思ったと思います。
大人気作品でいろんな人がオススメしてくる、なんだかすごい映画なんだ、という思いで見たからこそ、こんな感じの感想となってしまったのですが、作品自体はユーモアたっぷりで、出てくる役者もなんだかひと癖ふた癖ありそうな味のある役者さんたちでした。
ということで、この映画がここまでものすごい高評価で大ヒットした理由、誰か教えてほしい!
価格:3,888円 |